
ホールの規定打数と距離についてわかりやすく解説します。
ゴルフのホールは、規定打数と距離が決まっている
ゴルフは、ティーショットから始まり、最終的にカップにボールを入れるまでの打数を競うスポーツです。その中で「パー(PAR)」と呼ばれるホールごとの基準打数が設定されており、これはプレイヤーがそのホールを「標準的な腕前」で回るのに必要とされる打数を示しています。
また、ホールにはそれぞれ「距離(ヤードまたはメートル)」が決められており、この距離によってパーの数も変わります。たとえば、短いホールはパー3、長いホールはパー5といった具合です。
初心者の方にとっては、「パーってなに?」「距離ってどこで見るの?」と疑問に思うことも多いと思います。この記事では、ホールの規定打数と距離の関係をわかりやすく解説し、ゴルフの基本的な理解を深めていただくことを目的としています。
なぜ規定打数と距離が重要なの?
ゴルフでは、自分がどれくらいの打数でカップインできたかをスコアとして記録します。そのスコアの基準となるのが「パー」です。たとえば、パー4のホールを4打で上がると「パー達成」、3打で上がれば「バーディ」、5打なら「ボギー」と呼ばれます。
この「パー」は、そのホールの全体の長さ(距離)と、難易度(アップダウンや障害物の有無)などを考慮して決められています。つまり、距離が長いホールはパーの数も多くなり、短いホールはパーの数が少なくなる傾向があります。
初心者のうちは「何打で回るべきか」がわかりづらいですが、パーを理解しておくことで、自分のスコアを客観的に判断することができるようになります。また、ホールの距離によって「ドライバーを使うのか」「アイアンで刻むのか」といったクラブ選びやプレースタイルの判断も変わってくるため、スムーズなラウンドのためにもとても重要です。
具体的なホールの距離とパーの関係
それでは、具体的にホールの距離とパーがどのように対応しているのかを見ていきましょう。以下は、一般的なゴルフ場における代表的な分類です(※コースによって多少異なります)。
✅ パー3(ショートホール) 距離の目安:約100~200ヤード
特徴:
1打でグリーンに乗せることを前提とした短いホールです。ドライバーの代わりにアイアンやユーティリティを使うことが多く、正確なショットが求められます。ミスするとバンカーや池などのハザードにつかまりやすく、短いながらも技術が問われるホールです。
✅ パー4(ミドルホール) 距離の目安:約250~450ヤード
特徴:
1打目でフェアウェイにボールを運び、2打目でグリーンを狙うというのが基本的な流れです。ドライバーでのティーショットが重要となり、飛距離と方向性のバランスが求められます。初心者にとっては、戦略性と安定感が試されるホールと言えます。
✅ パー5(ロングホール) 距離の目安:約450~600ヤード以上
特徴:
3打目でグリーンを狙う、比較的長いホールです。ティーショット、セカンドショットともに飛距離が必要で、力強さが試されます。一方で、距離が長いぶんミスしてもリカバリーのチャンスがあり、初心者でも比較的スコアをまとめやすいホールとも言えます。上級者であれば2打でグリーンを狙う「2オン」も可能です。
※距離の基準はレギュラーティー(主に男性用)に基づいた目安です。レディースティーやジュニアティーなど、年齢や性別に応じたティーからプレーすることで、距離は短くなり、無理なく楽しめる設計になっています。
✅ R&AとUSGAが定めるパーの設定基準
ゴルフのルールや競技基準は、R&A(英国ゴルフ協会)とUSGA(全米ゴルフ協会)という2つの主要な団体によって統一されています。2つの協会が示しているホールの距離に応じたパー設定の基準は、世界中のゴルフ場や大会で参考にされており、以下のように分類されています。
【R&A/USGAによるパーの基準距離(レギュラーティー基準)】
パー数:男性の距離の目安、 女性の距離の目安
パー3:~250ヤード、 ~210ヤード
パー4:251~470ヤード、 211~400ヤード
パー5:471~690ヤード、 401~575ヤード
パー6:691ヤード以上、 576ヤード以上
※現在、パー6は正式なルールに含まれていませんが、一部の特別なコースでは「超ロングホール」として設けられることもあります。
ゴルフコースの構成も覚えておこう
18ホールからなる標準的なゴルフコースでは、パー3、パー4、パー5のホールがバランスよく組み合わされています。通常、以下のような構成が一般的です:
パー3:4ホール前後
パー4:10ホール前後
パー5:4ホール前後
合計するとパー72(18ホール全体での規定打数)となるコースが多く、これが「スタンダードなスコア」として設定されています。もちろん、ゴルフ場によってはパー71やパー73のコースも存在します。
また、18ホールは通常「アウト(OUT)」と「イン(IN)」の2つの9ホールに分かれており、前半9ホール(OUT)をプレーしたあと、休憩を挟んで後半9ホール(IN)に挑むスタイルです。各9ホールにもパーのバランスが取られており、飽きがこないように設計されています。
このように、ゴルフコースの構成はプレーヤーが自然とリズムを作れるように工夫されています。初心者の方は「パーの数」だけでなく、「どの順番でどんなホールが来るのか」という全体像も意識しておくと、コースマネジメント力がグッと上がります。
ホールの規定打数と距離を理解して楽しくプレーしよう!
ゴルフは一見複雑に思えるかもしれませんが、基本を押さえることでプレーがどんどん楽しくなってきます。ホールごとの「パー」や「距離」を理解することは、コースマネジメントの第一歩。自分の実力に合った戦略を立てやすくなり、スコアがまとまってくると達成感も増します。
さらに、ゴルフ場のコース構成まで把握することで、ラウンド中に「次のホールはどんなタイプかな?」というワクワク感や戦略性も加わります。初心者のうちは、無理せずマイペースでプレーしながら、少しずつゴルフの奥深さを楽しんでいきましょう!